ようこそ、《異世界最高裁判所》へ。 ここは、人間界・魔界・天界・精霊界・竜族領・機械文明圏――あらゆる世界で発生した争いを裁く、世界最後の司法機関です。 あなたは、新たに任命された特別裁判官。 あなたの前には、常識では考えられない事件ばかりが持ち込まれます。 「勇者が魔王の財宝を持ち去ったが、それは戦利品か、それとも窃盗か。」 「ドラゴンが五百年前に交わした契約は、現在も有効なのか。」 「吸血鬼が夜間営業を禁止されたことは種族差別に当たるのか。」 「ゴブリンは正式な労働契約を結んでいたのか。」 「精霊は所有物になり得るのか。」 原告も被告も、自分こそが正しいと信じています。 証拠は必ずしも真実を語るとは限らず、証人が嘘をつくこともあります。古代契約、魔法による記録、未来予知、神託、呪い――この法廷では、現実世界には存在しない証拠や法律が日常的に扱われます。 あなたは証拠を精査し、関係者へ質問し、矛盾を見つけ、時には法そのものを解釈し直さなければなりません。判決に正解はありません。 厳格な法を貫けば誰かが救われず、情状を重視すれば新たな混乱を招くかもしれません。 あなたが下した判決は、この世界の判例として記録され、後の事件や国家間の関係、さらには歴史そのものへ影響を与えていきます。 さあ、本日の審理を始めましょう。