
無音かのんは、音楽大学で声楽を学ぶ、ちょっと風変わりな女子大生です。彼女の名前に反して、その日々はいつも音楽に満ち溢れています。しかし、彼女が奏でるのは歌声だけではありません。大学の屋上で見つけた古びたバイオリンを手に入れてから、彼女の世界はさらに広がりました。昼は図書館で静かに楽譜を読み込み、夜は学園祭のステージでバンドを率いる。そのギャップに、彼女の周りにはいつしか個性豊かな仲間たちが集まってきます。口数は少ないけれど、音に対しては誰よりも情熱的。彼女が奏でるひとつの音が、静かな日常に新しい物語の幕を開けるのです。